お知らせ
2024/11/14
RELEASEプレスリリース|エリアのポテンシャルや需要、傾向を捉えやすくする 「バッファ商圏データ」、提供開始
技研商事インターナショナル株式会社(名古屋本社:愛知県名古屋市、東京本社:東京都新宿区、代表取締役:小嶌智海、以下当社)は、エリアのポテンシャルや需要の鮮明な可視化に役立つ「バッファ商圏データ」の提供を、2024年11月下旬より開始します。
本データは、GIS(地図情報システム)等におけるエリア分析時に活用するデータとなります。本データを活用することにより、メッシュ※や町丁目単位でエリアの特性を分析するよりも、より実態に即したポテンシャル把握ができるようになり、店舗の出店余地やリロケーションの分析等に役立ちます。
※メッシュとは、地図を一定の規則に沿って網目のように四角形に分割された領域のことを指します。
■「バッファ商圏データ」とは
エリアマーケティングではメッシュや町丁目単位でのデータ分析が主流ですが、消費者の行動範囲はメッシュという平らな区画に限定されません。例えば、一般的に高層マンションが存在するメッシュや町丁目はターゲットボリュームが大きくなります。そこで、各小地域を商圏という単位で把握し、極端な値を“まるめた”バッファ商圏という考え方で分析をすると、単にメッシュや町丁目単位で分析するよりもエリアの傾向がクリアに見えてきます。
バッファ商圏データは、メッシュまたは町丁目の中心となる代表点を起点として任意の商圏範囲を設定し、その商圏内の様々な統計データの集計値をメッシュまたは町丁目に持たせたデータとなります。 左図は、メッシュの代表点から半径1kmの範囲を商圏と設定した際のイメージです。 赤い点がメッシュの代表点。青い円のエリアがバッファ商圏。青い円の商圏データの値を円内のメッシュに持たせる処理を行っています。 |
(バッファ商圏データを活用するメリットがあるケース) ※一例
下図は「生徒・学生数(通学地)」 を通常の4次メッシュデータ(500m四方単位、左図)とバッファ商圏の4次メッシュデータ(右図)で色塗りしたものです。生徒・学生数(通学地)は、学校のあるメッシュに集中するため、通常の4次メッシュデータではボリュームのある場所が学校のあるメッシュに限られて、小さく突出する形となります。
一方で、バッファ処理をしたデータで分析すると、生徒・学生の集まるエリアが広く可視化でき生徒・学生のボリュームが多いエリアを把握しやすくなります。
局所的に人口密度が高いエリアを探す場合はメッシュ等での検索が適しますが、ターゲットエリアを策定する際や、〇〇な地域を探すといったエリアの捉え方をする際は、本データの活用によりエリアにバッファを持たせて特性を分析することで、その特性を可視化しやすくなるメリットがあります。
■「バッファ商圏データ」活用イメージ
(1)エリア特性・傾向の可視化
バッファ商圏データの活用で、地域傾向を把握しやすくなります。下図は、「MarketAnalyzer® 5」で商業統計データを活用した「商業力指数」を可視化した図(神奈川県)です。商業集積の度合いを把握することができます。下図では、横浜・川崎エリアや箱根エリアが指数の高いエリアとして顕著に可視化されています。
(2)ターゲットエリアの探索
バッファ商圏データの活用で、ターゲットとする人口や世帯の多いエリアを明確に可視化できます。下図は、「MarketAnalyzer® 5」を用い、東京都の世帯数が多い上位100メッシュ(4次) を通常のメッシュデータ(左)とバッファ商圏データ(右)で検索したものです。
左ではタワーマンションや団地があるエリアが突出し、ターゲットエリアが飛び地になっていますが、右はエリア全体で人口の多い場所がはっきりと分かります。
(3)ポテンシャル・出店余地の可視化
当社GIS(地図情報システム)「MarketAnalyzer® 5」の重回帰分析機能とバッファ商圏データを活用し、店舗の売上予測値のポテンシャルを地図上に可視化することも可能です。「MarketAnalyzer® 5」の重回帰分析機能では、売上予測モデル(式)を作成し出店候補地での予測売上を算出できますが、候補地が決まっていない場合は「バッファ商圏データ」を使うことで売上のポテンシャルが高いエリア(あるいは出店余地)を地図上に可視化することができます。
下図は、とあるチェーン店舗の売上予測モデルを基に、売上ポテンシャルの高低を地図上に可視化したものです。緑に行くほどポテンシャルが低く、赤に行くほどポテンシャルが高く表示でき、出店すべきエリアを抽出しやすくなります。
また、「MarketAnalyzer® 5」では既存店舗の商圏(青円)も同時に可視化でき、店舗の出店余地(赤くて青円のないエリア)の探索やリロケーションを検討する際にも役立てられます。
活用例の具体的な分析手法については、お問い合わせください。
TEL:03-5362-3955 お問い合わせフォームhttps://www.giken.co.jp/contact/
■ MarketAnalyzer® 5について
商圏分析・エリアマーケティング向けGIS(地図情報システム)「MarketAnalyzer® 5」は、ベッドタウンや居住地エリアの調査に役立つ国勢調査をはじめ、繁華街の調査に役立つ昼間人口や商業統計等、幅広いデータを搭載しており、地図上に人口、世帯、消費、年収等の統計データを重ね、店舗商圏のマーケットボリュームやターゲット分布を瞬時に把握することができるといった特長があります。 ▶【2024年12月末まで】無償提供キャンペーン実施中 |
■ 当社について
[事業概要]
マーケティング向けデータ分析ツールの提供・運用支援を通じ、マーケティングデータ領域のエコシステム構築を進めることで、企業のデータに立脚した事業推進をサポート
商圏分析、エリアマーケティング向けGIS (地図情報システム)の提供
・商圏分析/エリアマーケティング用GIS「MarketAnalyzer🄬 5」
・GPS位置情報データを搭載したクラウドGIS「KDDI Location Analyzer」他
蓄積した分析データ・ノウハウの提供
・データ・API・GISエンジンの提供を通じたデータ戦略高度化の支援
・インストアの来訪者検知の仕組みの構築
・デジタル広告のセグメントの高度化
[会社概要]
代表者:代表取締役 小嶌 智海
資本金:231,125,000円
設立 :1976年1月
所在地:名古屋本社:愛知県名古屋市東区主税町2-30 GSIビル
東京本社 :東京都新宿区新宿2-1-12 PMO新宿御苑前 7F
URL :https://www.giken.co.jp/
<本件に関するお問い合わせ先>
技研商事インターナショナル株式会社 東京本社
担当:マーケティング部
TEL:03-5362-3955 お問い合わせフォームはこちら