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商圏分析 用語集
ここでは例として、広告主を自動車ディーラーと想定し、東京都大田区を対象に高級外車を販売すると仮定します。広告媒体は無宛名DMで、予算から逆算した5万部を配布する計画です。
まず、東京都大田区には国勢調査によると約35万世帯が存在します。つまり、計画している配布数の5万部では到底足りないため、見込みの高そうな顧客の絞り込みを行います。
高級外車の需要がある人はどのような人物像か。今回は、仮に『①所得水準が高いこと』と『②ニューファミリー層に住む人』という条件で、エリアデータを活用し見込み顧客が多いエリアを可視化していきます。
ちなみに、エリアデータとは公的な調査結果をもとに小地域ごとに集約したデータを指します(例:総務省統計局の国勢調査等)。これらのエリアデータは、個々人の情報(個人情報)ではなく、行政界(例:町丁目)単位等で集計された面としての情報となるため、マーケティングにおいて活用しやすいデータと言えます。
販促エリアの探索方法を、2つご紹介します。
【図1】1世帯あたりの平均年収が高い5万世帯(青網掛け)
【図2】ニューファミリー層が多い5万世帯(青網掛け)
【表3】 2つのZスコアの合計(抜粋)
【図3】年収とニューファミリーをZスコア化し、合計スコアが高い5万世帯を可視化
Zスコアを使った総合的なエリアマーケティングの結果、田園調布など富裕度が高く住居が広いエリアが上位にランキングされました。感覚的な思い込みではなく、データによって示すことで、説得力のある販促プランを策定することができます。
技研商事インターナショナルでは、ご紹介した一連の工程を実現する配布エリア最適化システムを販売しております。今回は商圏分析用GIS「MarketAnalyzer🄬(マーケットアナライザー)」を使って分析しました。