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商圏分析 用語集
町丁目とは、日本の市区町村下における区画のことで、国勢調査などの人口統計等の分野で用いられる術語です。GISを用いた商圏分析では頻繁に使用する行政界です。
エリアマーケティングで利用される統計データは、小地域単位で集計されています。大きくメッシュ単位(例えば500m四方のマス目=4次メッシュ)と町丁目単位があり、それぞれ人口や世帯数などがセットされています。メッシュ単位と町丁目単位のデータは、それぞれ長所と短所があり、分析テーマによってうまく使い分ける必要があります。
【図1:メッシュ単位の人口分布】
【図2:町丁目単位の人口分布】
図1と図2は同じ場所、同じ商圏範囲で、同じ人口総数という指標を使い、それぞれメッシュ単位と町丁目単位でデータ分布を表現しています。緑色が濃い小地域ほど人口密度が高いことを表します。人口密度が高いエリアはどこかという観点で地図を見ると、図1のメッシュ単位では南東側、図2の町丁目単位では南西側が該当エリアと見てとれ、同じ人口総数でも集計単位の違いによって解釈が大きく異なります。実際の感覚と近いのは図1のメッシュ単位の分布ではないでしょうか。メッシュは全国どこでも大きさが均一ですが、町丁目はそれぞれ大きさが異なり、一般的に大きな町丁目ほど人口が多くなるので、このように見えるのです。
データの分布や商圏単位でマーケットボリュームを把握するのであれば、メッシュ単位のデータを活用するべきでしょう。ただ、実際にエリアごとにアクションをする段階になると、メッシュは住所とは紐付いていないため扱いにくく、町丁目は文字通り町丁目住所が紐付いているため、折込チラシやポスティングなど「どこに向けて」という情報が必要になる場合には利便性があります。それ故に例えばチェーン企業の店舗開発部では、メッシュ単位で人口を把握し、販促やマーケティング部では町丁目単位でエリア戦略を練るなどしています。
今回は、商圏分析用GIS(地図情報システム)「マーケットアナライザー(MarketAnalyzer™)」を用いてメッシュと町丁目の違いを表現しました。ご興味をお持ちいただきましたらお気軽にお問い合わせください。