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エリアマーケティングラボ
2023年11月16日号(Vol.114)
技研商事インターナショナル、アライアンスビジネス営業部の菊地です。最近友人の在日外国人が自分の国に帰ってしまい、寂しい思いをしております。
一方でコロナ禍が落ち着いてから、訪日外国人の数はうなぎ登りに増えていっています。
日本では今、インバウンドの需要はどのエリアに集中していてどういった国籍の方が多く来訪しているのか。今回はそのような疑問に焦点を当てて人流分析していきます。
©日本政府観光局(JNTO)
日本政府も、訪日外国人数を2030年には2019年の倍の6000万人に、と大きな目標を掲げており、今後も外国人旅行客の数は増えていくものと考えられます。
そういった訪日外国人への興味関心が高まる中、GPSデータを利用した
KDDI Location Analyzerの操作性はそのままに、どこにどんな国籍の人が訪れているのかが分析できるようになりました。
上記のグラフの通り日本全体として急増している訪日外国人ですが、その中でも、観光・レジャー目的で訪れる外国人に最も人気の都道府県はどこなのでしょうか?
コロナ禍前2019年の都道府県別・訪日外国人来訪者数(観光・レジャー目的)のランキングを見てみましょう。
©日本政府観光局(JNTO)
なんと1位は東京都ではなく、大阪府なのです。
では、具体的に大阪府のどのスポットにどのくらい外国人の方が来ているのか? またどこの国から来ているのか?
メジャーなスポットについて当社がKDDI株式会社と共同開発・共同提供しているGIS(地図情報システム)「KDD Location Analyzer」を利用して、2023年の最新状況を分析をしてみました。
<分析地>
ユニバーサルスタジオジャパン(USJ)・・・世界に5つしかない クールジャパンを代表する遊園地
大阪城・・・太閤のお城、実は大阪市民が立て直したお城 中身は近代的でありながら、歴史も学べる
道頓堀・・・飲食やお買い物ならココ 大阪らしさが街全体に
※集計期間:2023年4月1日~2023年10月31日
<国籍別・来訪者数(人)>
訪日客の間ではUSJの人気ぶりが浮き彫りとなる結果となりました。(このデータには国内居住者は含まれません。また、このデータの結果はKDDI Location Analyzer 訪日外国人版 Powered by NAVITIMEを利用した推計値です。各施設等の来場者数等と集計方法が異なりますことご了承ください。)
<国籍別・来訪者比率(パーセント)>
構成比に直してみてみると、地域ごとに訪れている場所が異なることが分かります。
USJや道頓堀といった遊ぶことができる場所は東アジア、東南アジアの方々に人気で、歴史を学べる大阪城は欧米の方が比較的多いようです。
今後、大阪万博が開かれる大阪ですが、京都や奈良への送客だけではなく、大阪内でも楽しんでもらえるコンテンツづくりに期待できればと思います。
今回の分析は、
今回分析したインバウンド人流データは10月にリリースされたばかりの新機能ですが、無料でトライアルもご利用いただけます。
ご活用ご検討いただける企業様、自治体様、研究機関様など、ぜひお試しいただけますと幸いです。
電話によるお問い合わせ先:03-5362-3955(受付時間/9:30~18:00 ※土日祝祭日を除く)
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