【大阪「天神祭」4年ぶりの完全復活】人出も復活したのか?人気エリアは?人流分析してみました
はじめに
技研商事インターナショナルのアライアンスビジネス営業部菊地です。
昨年の夏ごろから全国各地でお祭りが復活してきていまが、私は昨年、青森のねぶた祭を人生で初めて見てきました。まだ跳人としての参加は認められず座りながら黙っていましたが、大迫力で感動したのを今でもありありと思い出せます。
ということで、今回のコラムは”復活の兆しを見せるお祭りの人出”に焦点を当ててコラムを書いていきたいと思います。
天神祭、4年ぶりに完全復活
コロナ禍により、長いことお祭りに参加することが難しくなっておりましたが、今年から様々なお祭りが復活しております。
7月には日本3大祭りの一つである、「天神祭」も完全復活をとげましたが、近畿の皆様は天神祭を楽しめましたでしょうか。
今回は定額制の人流分析ツール「KDDI Location Analyzer」で、特に人気の奉納花火打ち上げ当日の混み具合を可視化し、どのエリアからお祭りを楽しむ方が多かったのかを確認してみました。
果たして、人流も完全復活したのか?各エリアごとに返り咲き具合をデータで見ていきましょう。
天神祭、3つの主要エリアで人流分析
主な天神祭のエリアを大きく3つに分けると、「天神橋筋商店街」「桜之宮公園」「南天満宮公園」があります。
<各エリアの特徴>
■ 桜ノ宮公園 :花火をゆったり見るならココ
■ 天神橋筋商店街:お店やお祭り、神事まで楽しみたいなら
■ 南天満宮公園 :花火や船を間近で楽しみたいなら
では、それぞれのエリアを、前回2019年と今回2023年で見てみましょう。
<来訪者の時間毎推移>
濃い折れ線・・・2023年
薄い折れ線・・・2019年
※いずれも7月25日(花火打ち上げ当日)
各エリアとも、ほぼ2019年と同水準で人出が回復してきていることが分かります。
天神祭の人流を、年代別に比較
人出を年代別に比較してみましょう。
<エリア別・性年代別の2019年比 回復率>
2019年を100%として、2023年来訪者の各エリア・属性ごとの回復率を表示
全体の傾向として、若い男性の回復率が高いのに対して、高齢女性の回復率が低いことが見て取れます。
エリア毎に、人が密集しているエリアを可視化
次は各エリアごとにどこら辺に人が集まっていたのか分析してみたいと思います。 こういった場合に利用できるのが、「滞在人口分析」です。125mメッシュ単位で人出に応じてエリアを色分けしてくれます。
※集計期間:2023年7月25日
画像のようにフリーハンドで範囲を指定して分析することが可能です。
滞在人口の多いエリアを赤、普通のエリアを黄色、少ないエリアを緑で表しています。
会場付近に人が多く集まっている事が分かります。
また、駅周辺の赤色は待ち合わせや祭りに参加する人達が集まっているからかもしれません。
花火を見ることができる公園エリア(桜ノ宮公園・南天満公園)では人が集中している場所とそうじゃない場所とで分かれているようです。ということは、赤色のところは花火がよく見える場所なのでしょうか。また、川沿いを中心に人出が多いことも見て取れます。
各エリアの人出はコロナ前の2019年の水準に戻ってきており、人出の面でも「完全復活」と言えるのではないでしょうか。
一方で、その内訳としては年齢や性別により回復率にかなり差があることも明らかとなりました。
今後、老若男女問わず、お祭りを安心して楽しめるようになっていってくれればと願うばかりです。
おわりに
「天神祭」2023人流分析、いかがでしたでしょうか。
お祭りという非日常なイベントもKDDI Location Analyzerでは様々な角度から分析することができ、過去から今まで一気通貫で検証が可能になります。
ぜひ他にも様々なお祭りやイベントで、位置情報データを活用した分析を試していただけましたら幸いです。 なお、本分析に用いたツール「KDDI Location Analyzer」は、2週間の無料トライアルも実施しています。詳細説明をご希望の方はお問い合わせください。
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